テーラーメイドには人気のRシリーズ、シニア層をターゲットにしたグローレシリーズとありますが、今回試打したのは2000年代後半に人気が爆発したバーナーシリーズの最新モデル「エアロバーナー ドライバー」になります。
系譜としてはロケットボールズの後継モデルになるのだと思われます。それにしてもテーラーメイドは商品リサイクルが本当に早いですね(笑)
ヘッドの体積は460ccで形状はオーソドックスな丸型、カラーはテーラーメイドではお馴染みの白になります。アドレスしてみると白効果で余計にヘッドが大きく感じて、見た目の安定感はとても高いです。クラウン中央部分が盛り上がっていて、メーカーの説明では空気抵抗を減らす効果があるらしいです。
Rシリーズと差別化をするためか、今回の「エアロバーナー ドライバー」には調整機能が一切ついていません。シンプルに基本性能で勝負しているようです。
このクラブは、ひと言でその特徴を例えるなら、飛ばし系のドライバーだと言い切って良いと思います。アドレスして目に飛び込んでくるフェース面は、FP値がしっかりと取ってあって、その張り出したフェース面で、ボールを押し込んでいける感覚がありました。
実際も長いインパクトゾーンで、ボールを潰しながら押し込んでいけるので、マイルドな打球感が手に伝わってきます。それでいながら、フェースからボールが離れた途端には、高初速感満載の弾きで一気に最高到達点まで、糸を引いて飛んでいく推進力を持っています。
その飛球姿勢は、風の影響にも左右されにくい弾道の強さといえるでしょう。そのため、初速感の高さから、インテンショナルな弾道操作に関しては、少し苦手な雰囲気はありますが、それよりも飛距離を望むための最大値をコンスタントに描いていける設計を追求したドライバーといえそうです。
ただし、ヘッドターンが緩やかな上にオープンフェースなので、左方向が怖いというフッカーには易しく打てますが、右へのミスが出やすいスライサーにはちょっと相性が悪いドライバーと言えます。
画一的な高い初速とともに、打ち出し角やスピン量も最適値をマークして、伸びのある弾道が期待できるので、低スピンで飛距離を飛ばしたい方や左のミスショットを抑えたいフッカータイプのゴルファーには最適なドライバーだと思います。