今回試打したのはキャロウェイの新しいブランド「キャロウェイコレクション」のドライバーになります。新ブランドと言っても、最近多いレトロモデルです。昔懐かしの復刻シリーズとも言えます。
ヘッドデザインはクラシカルでいかにもキャロウェイって感じに仕上がっています。カラーは黒一色で、フェースも黒を基調とした色使いになっています。ただし、機能面は今までのノウハウとテクノロジーをコレクション(集結)しているようです。
ドライバーの機能面はどのメーカーも毎年新しいものを開発していますが、デザイン面ではネタ切れなのかもしれませんね(笑)
ヘッド形状は「E・R・C IIドライバー」を彷彿とさせるような洋梨タイプです。キャロウェイはシャロー系ドライバーが多いですが、今回はフェースがセミディープでボディもセミディープバックと懐かしい形状をしています。
アドレスしてみても、トゥ側が飛び出してた若干三角タイプのクラウン形状をしています。ヘッド体積は450ccですがかなり引き締まった感じを受けました。フェース面はターゲットに真っ直ぐ向いていて、ロフト角も少なめなのでシビアな雰囲気が伝わってきました。
形状的には球が上がりにくい感じがしたのですが、実際に打ってみると、思った以上の高弾道で直進性もありました。コンパクトに見えるヘッドですが、スイートエリアは意外に広くてミスにも寛大です。
見た目とは対照的に打感は柔らく、球がフェースに乗った感じがよく伝わってきました。重量感もそれほどなく、純正シャフトはSフレックスでもよくしなって軟らかい感じでした。聞いた話では「キャロウェイコレクション」は日本市場向けのブランドらしいので、基本性能はソフトに仕上がっているのかもしれません。
ディープ感やスクエアなフェースの向き、構えた時のヘッドの塊感など、見た目はシビアで上級者向けかと思いましたが、易しいオートマチックタイプのドライバーと言えそうです。
某ゴルフ雑誌には「飛距離と操作性をうまく両立させている」と評価されていましたが、操作性という点では左右に曲げて打つタイプのクラブではないと思います。
全体的にバランスがとれたドライバーだとは思いますが、あまり小細工をせずに振り抜いていった方が良い結果が出そうです。
特にキャロウェイ好きならオススメのドライバーです。ちなみに今回のドライバーは限定販売らしいです。ということは「キャロウェイコレクション」のブランドは今回限りで、今後は続かないんですかね(笑)