今回試打したのは見た目がド派手なナイキの「ヴェイパー フライ ドライバー」です。今回のドライバーは2代目になります。
大きく丸型なヘッドシェイプの中にも、ヒール寄りに張り出しを持たせることで、つかまりの良さをイメージさせたアドレスルックが印象的でした。投影面積も大きいため、見た目にもかなり安心感がありました。
460ccのヘッド体積がありながら、トゥ側にも高さを持たせ、アップライトに見えるデザインは、ボールのつかまりの良さをより一層イメージさせる工夫といえるでしょう。
シャフトは純正のVaporグラファイトでしたが、軽くワッグルしてみると思ったより軽めで、グリップは他よりも若干太めでした。フェースは若干開いているようにも感じました。
実際に打ってみると、アドレスルックで感じたヘッドの動きのイメージとの整合性が、しっかりと発揮されたボールのつかまりの良さがあります。
加えて、驚かされたのが、まるでフェースがボールをやさしく包み込むようなソフトなフィーリングが得られるということ。にもかかわらず、そこから打ち出される初速の速いボールはフィーリングとのギャップを大きく感じました。
弾道は、厚めのインパクトが生む球質の重い、高弾道のドロー系ボール。キャリーが出ないゴルファーや、ポールのつかまりが悪いゴルファーにとっては、求める弾道をオートマチックに打っていけるドライバーといえるでしょう。スイートエリアも広く、多少打点が外れてもミスをカバーしてくれます。
基本性能だけ見れば決して悪くないドライバーなのですが、1つだけ気になる点がありました。それは「色」です。
やはり私みたいなオッサンからしたら、この色使いはどうも馴染めません(笑)試打していても最後まで気になってしまいました。
「ヴェイパー フライ ドライバー」は鮮やかな青に黄色が入っていますが、あくまで私の場合はアドレス時にどうしてもこの色が気になってしまい落ち着きません。
ヘッドのカラーリングというのは性能に直接関係はありませんが、プレーヤーの心理面に大きく影響しますので、個人的には結構大事だと思っています。
オッサンとしては暗めの渋い色合いの方が好みなのですが、気にならない方は問題無いと思います。繰り返しになりますが、カラーリングを除けば「ヴェイパー フライ ドライバー」は大変良いドライバーです(笑)